「一ノ瀬くんじゃない!?」
「…一ノ瀬?」
「うん。多分一ノ瀬くんだと思うけど。」
仲良いなんて恐縮だからすぐに思いつかなかった…!
確かに一ノ瀬くんはイケメンだ。うん。
「一ノ瀬って一ノ瀬優紀?」
「うん、そうだよ。てかなんでそんな噂が出たんだろう…?」
接点とほとんど図書委員会だけなんだけど…。
あ、まあ確かに最近は普通に喋れるくらいにはなったけど。
緊張もやっと解けるようになりました…!!
ちょっと感動じゃない?あ、どうでもいい?はい、ごめんなさい。
「…まあそんだけ。じゃあね。」
「あ、う、うん。また明日。」
少し感動してたら、恭平がガラッと窓を開けて声をかけるから思わずハッとする。
…なんか機嫌悪い?
そのままベランダを移って自分の部屋に入っていってしまった。
「うーん、どうしたんだろう…?」
まあ恭平のことだから大丈夫でしょ。
なんて思ってあたしの部屋の窓を閉める。
あ、明日も学校じゃん…。
紫乃に今日のこと明日話そう〜。


