そんなわけで恭平からもらったっといっても元はと言えばあたしのお菓子をモグモグ食べる。
「…あ、そうだ。なんで恭平いるの?」
「…なんでって俺らに理由必要なの?」
あたしたちは毎日お互いの部屋に入り浸ってるわけではない。
ましてや高校生だもん。
…課題とか色々大変じゃん?
だから恭平に聞いてみると少しからかうように返ってきた。
「まあ、それもそうか。」
あたしたちに理由が必要ってなんかそれおかしいもんね!
「あ、そうだ。恭平、これ。」
なんて納得したらふと、思い出してバックから出した手紙を恭平に渡す。
「…なに?これ。」
「お察しの通りラブレター。あ、あたしの友達からだし。」
今日帰る時に昇降口で、『恭平くんに渡してくれない…?』って!
恭平部活に入ったから(ちなみにサッカー部。爽やかかよ。)、その時はあたししかいなかったのであたしが預かりやした。
白い封筒に恭平くんへって書いてある。
小学校から恭平へ渡してって言われ続けてるからもう慣れちゃったんだよね。
もはやベテランだよね、経験年数が違うよね。


