図書室利用する人って結構多いんだな〜…。
借りる人は休む暇がないってくらい多いわけじゃないからそういう時は司書の先生と話してる。
「舞香ちゃん、好きな男の子いるでしょ〜?」
「うーん、それがいないんですよ〜。高校になったらすぐに青春できるかななんて思ったんですけどそんな簡単なはずないですよね。」
すっかり仲良くなって恋バナする仲くらいになりました!
周りに迷惑がかからないくらいの声の大きさでヘラヘラと先生と話す。
そうそう、実際青春なんてそんな簡単じゃないんだね。
「えー?そうなんだ。一ノ瀬くんとか櫻田くんとかいいと思うけど。」
「へ?一ノ瀬くんは置いといて先生まで恭平のこと言うんですか!」
「だって〜、よく一緒にいるの見るんだもの。幼馴染なんでしょ?」
「そうですけど…、それと恋愛は違うと言いますか…。」
クスクス笑う先生にもう慣れきった説明をする。
もうね慣れてます。大丈夫です。
「え、じゃあ一ノ瀬くんは?」
「うーん…、いや凄く優しいしかっこいいですけどあたしなんかが恋愛するなんて申し訳ないですよ。」
先生と一緒に真面目に本を戻す一ノ瀬くんをカウンターからチラッと見る。
いや、こんな素敵な人あたしが恋したらほんと失礼って言うか。
「ふふっ、舞香ちゃん可愛いのに不思議ね。」
「あはは、お世辞でも嬉しいです。ありがとうございます!」
うふふ、紫乃にも先生にもお世辞だとしても可愛いって言われた!
…実際は可愛い要素なんてどこも見つからないけどね!!
なんか自虐っぽくなってきたよ。ぐすん。


