「しーーーーーのーーーーー!!どうしよう!?」





「どうしようって何が。」




「だってこの昼食が終わったら、当番なんだよ!?」






教室で嘆きながら紫乃ともぐもぐ、昼食なう。






「いいじゃない、別に。一ノ瀬くん私のイケメンレーダーに反応したのよ?それに性格も良いって噂なのに。」





「そりゃあそうだよ!昨日の委員会もめっちゃ優しかったよ!でもさ、昨日の今日で当番とか緊張してぶっ倒れちゃう!!」





「私、てっきり舞香は恭平くんでイケメン慣れしてるんだと思ってたわ。」





「イケメン慣れなんてするわけないじゃん、恭平くらいで。」





「そこはさらっと冷静になる舞香がこの学校の女子にどれくらい羨まれてるかわからないの?」





「あー、もうその話はやめてー。どうせ幼馴染いいなーって話でしょ?もう慣れた慣れた。」






耳を軽く塞いだあたしを冷めた目でチラッと見る紫乃の美人さにため息をつく。




なんで紙パックのぶどうジュース飲むだけでこの子はこんなに美しいんだろう…。






「あたしも紫乃くらい美人さんだったら当番もウキウキなのになぁ…」




「何言ってるのよ。舞香は可愛いんだから自信持ちなさいよ。」




「そんなこと言ってるの紫乃だけだよ!うーん、ラブッ!」





「その誰にでもラブっていう癖やめなさい。」






「…え、なんで?」




「ったく、鈍いんだから。早くお弁当食べて早く当番行ってきて。」







紫乃の言葉にハッと目を見開く。




そうだった、当番当番言ってたけどいや、早くお弁当食えよって話だったね、忘れてたわ。