「教室、まだ紫乃達いるかなあ…」
「さあ？まあからかわれるのはここ数日仕方ないんじゃね？さすがにあの公開告白は格好のネタだろうし。」
恭平の言葉にうわああ…と頭を抱える。
放課後になるまでずっと、紫乃とか町田くんとかにからかわれまくるし、
華ちゃんは興味津々に目を輝かせて色々聞いてくるし、もう、なんか恥ずかしすぎる！！！
チラッと横目で見ると、楽しそうな顔をした恭平が見えたから、
…なんかもう何でもいいかなって思う。
誰がなんて言ったって、いい。
街中のカップルのようにイチャイチャするのはまだ先かもしれないけど、
あたしらはあたしらのやり方で。
「ねえ、恭平！これからもあたしのこと守ってね？」
「だからさっき言ったろ？お前は俺が守るって。」
だって、好きなもんは好き、…なんだもん。
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『…でもね、あたしは違うよ？"かっこいい恭平"だからそばにいたいんじゃない。"櫻田恭平"だからそばにいたいんだよ。顔だけで判断する女の子達もいるけど、あたしはいつだって恭平の全部を見てあげる。恭平は顔だけ男じゃないもんねっ！！』
『じゃあ、俺は舞香を絶対に守る。…舞香のそばにずっといて守るよ。』
『本当！？約束ねっ！！』
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誰よりも近くにいた幼なじみ。
…大切な人は、すぐそばにいたようです！
─ FIN.
