「ありがと、今日も来てくれて。」









それに、どんなにボロクソにあたしのことを言われたって、必ず恭平が探して見つけてくれるから。










一回も呼び出されたことで恭平にムカついたことはない、かも。










「だって舞香のことは絶対に守るって決めたからな。」








「…いつ?」







「…お前は俺が守るってずっと昔に約束したんだよ。」











真剣な顔で言う恭平にそうだっけ?って首をかしげる。









全然覚えてないやー。









「は?お前忘れたの?」








「…てへ☆」









とりあえず笑ってごまかそうとしたけどムッとした恭平に顔を覗き込まれた、と思った瞬間、











手首を引っ張られて、唇が塞がれる。










すぐに離れた恭平に、自分でもわかるくらい熱い顔で口をパクパクさせる。










「なっ、え、なにっ…!?」










「まあ覚えてなくても俺が守るからいいんだけど。」










…会話噛み合ってなくない!!?









してやったりな顔で笑う恭平に、また負けた、と思う。










「もう、帰る!!」








「逃げんなよ。」










とりあえず恥ずかしさからぷいっと顔を向けて校舎へ歩くと、すぐに隣に並ばれる。