「…まいか!起きろおおおお!!」







……うん、早く起きればよかった。





起きてそうそう後悔させるなんてさすが恭平としか言いようがない。





あたしの部屋に現れた厄介者、櫻田恭平。





何を隠そう、あたしたち正真正銘の幼馴染なのです。





「どっから入ってきたの!?」



「いつものように窓から〜、いぇい!」




手をブイにして昔から変わらない人懐っこい笑顔を見せてくる恭平を横目に、あたしは布団を被る。







「ちょ、舞香が起こしに来いって頼んだんじゃねえか!!」





「うん、任せて!!寝るわ!!」





「起こしに来たのに寝かす馬鹿がいるかっ!起きろ!!俺が遅刻する!!」