「んでね、今に至ってるんだけど…」







「ふうん、いつの間にそんな面白い展開に?」








「お、面白いってなんですか!!?」









事情を説明した第一声が面白いってなんなの!!










結構真面目に悩んでるんですが!!真剣!真剣だよ!!









「ねえ紫乃…、あたし、どうやって過ごせばいいと思う?」








「は?普通に恭平くんの話聞いてあげたらいいんじゃないの?告り逃げって、言いたいこと何1つ言わせてあげてないじゃないの。」









「だ、だって何言われるか怖いじゃん!!どうするの!?『お前がそんな風に思ってたなんて…、俺はそうは見えないから幼なじみやめよう』とか言われたら!?」









「何そのネガティブ発想。」







紫乃と歩きながら話して頭を抱える。








なんだろう、言葉にした途端余計に怖くなってきた…!!









「恭平に会えないいい!!」







「会うから。嫌でも教室で会うから。あと家が隣なんだから会う確率の方が高いから。」









サラッと言った紫乃の言葉に反応する。









そこ問題だよね!!!家となりなんだよね!









今まで生きてて恭平に会わなかった日の方が確実に少ないだろって勢いで会ってるもんね!










「紫乃ん家に泊めてほしい…」






「今、従兄弟(5歳)が遊びに来てて家の中が雪崩来たんじゃね?って状態になったから無理。」









相変わらず冷たい紫乃様!でも、確かに一回会ったことあるけど紫乃の従兄弟くんやんちゃだよね!








そりゃあ、あの綺麗すぎる紫乃の家が散らかるわ……。









元気って意味ではいいのかもしれないけど!