「うわ………」
視界にあるものが入って思わず零れた声に、ガクッと首だけ項垂れる。
なんでこんなに家と学校が近いの！近すぎでしょ！
うだうだ考えながら歩いてたらもう目の前ってなんなの！！
学校に八つ当たりしてもあたしが悪いって言うのが変わらない残念さ！！！
トボトボ、門をくぐって昇降口へと歩く途中で、前を歩いている愛しの紫乃を発見。
「しいいいいいのおおおおお！！」
「朝からうるっさい何？」
大声で呼びかけると、相変わらず毒が飛んできたけど、この際気にしない！
今はそれよりもやばい状態なんだ！あたし！極限状態なんだよね！
