「…お前さ、幼なじみは男じゃないって思ったら大間違いだから」







「う、うんっ…」








顔を上げて少しだけ距離が離れた恭平と目が合う。








も、もう頷くことしかできない!!あたしの心臓が!ドキドキしすぎて限界寸前です!!










「…わかってないだろ」








そう言って、近づいてきた恭平に、"あ、さよなら、あたしの正常な意識…"と覚悟を決めた瞬間、










プルルルルルッ!!とけたたましく鳴った電話に2人で寝ていた体勢から飛び起きる。










え、何、電話誰の!!?あ、あたしの電話、部屋に置いてきたから恭平のしかないよね!?












恭平が立って机の上にあった電話を取りに行く姿を見て、改めて、冷静になる。










あ、あたしたち今何してた…!?










「あ、華からだ。」









何て思いながら顔を余計に熱くさせてた時に聞こえた言葉に、一気に焦る。








え、華ちゃん…?









「で、出ないでっ…!」









また、あのモヤモヤが急に胸に広がった途端、いつの間にか飛び出していた言葉にハッとする。









え、何、あたし…、出ないでって言った…?