眉間に皺を寄せた恭平がさらに顔を近づけてくる。
いやだから何で!?ちかいから!ちかいから!見て!!
この距離のなさ!!!!感じて!!!
鼻と鼻が触れそうなくらい近い距離に、顔が絶対に赤くなってるのを感じた。
恥ずかしいから!やめてほしい!!できれば!!すぐに!!
「舞香」
「はい!何でしょう!!」
「俺だって男なんだよ?」
いや、知ってますけど…。
え、なに、ちょっと冷静になったけどなに?
そんなの生まれた時くらいから知ってますけど。
お母さんに「恭平くんは綺麗な顔してるけど男の子なんだよ」って何万回言われたと思ってるの!


