好きなもんは好き。








なんて思いながらウトウトしかけてると、恭平が顔をしかめたのが見えた。








「…どうした?恭平、まさか風邪うつった?」







「お前さ、バカなの?」








え、なに無視!!?







あたし心配したのにバカって言われた!!?









なんか会話噛み合ってなくない!?大丈夫!?








「…意識してないってことか、未だに対象外なのか…」










ボソボソ呟いている内容の意味がよくわからなくて、頭の中にハテナマークが浮かぶ。








ど、どういう意味なんだろう…?










「はぁー…」









きょとんとしてるあたしを見て、不機嫌そうにため息をつきだす。








あたし、何か悪いことしたのかな…。








そう思ってた途端、いきなり恭平が閉じ込めるようにあたしの上に跨がる。








…、ま、跨がる!!!?









「え、ちょ、っ、恭平!なっ、なにっ…!!」









混乱しすぎて言葉すらままならないんだけど…。








だって、ち、近い!近い!!









好きって気付いてなくてもこんな体勢誰だって驚くでしょう…、!!!







「…うるさい」









うるさい!?うるさいってなに!?







もはやうるさいってどういう意味だっけ、とか言ってる場合じゃないよあたし!!