「う、もう学校行きたくない…」
「今更だろ」
おんぶされながら恭平の肩に顔を埋めて呟く。
そういえばさ、おんぶしてもらったのって保健室なわけで。
帰るためには廊下も昇降口も通って正門から帰らなきゃいけないわけで。
当たり前に、もうみんなの注目の的だったよね!!
しかもこういう時に限って知り合いばっかりいたよね!!
「さすが幼なじみ!」とか意味のわからない歓声もらったよね!!ドウモアリガトウ!!
「ってそういえば恭平、サッカーは!?」
「休みましたけど。舞香が具合悪いのに部活やってられないだろ。」
「あ、なんか、ご、ごめんね?」
何てことないように言う恭平だけど、とりあえず謝る。
あたしのために休んでくれたってこと…だよね?
「…ねえ恭平、なんであたしが具合悪いってわかったの?」
「…見てれば分かる。舞香、昔からそういうの言わないし。」
「そんなわかりやすい!?」
「当たり前だろ。お前、基本具合悪い時目赤くなるし。」
え、うそだ。自分でも知らなかったんですけど。
ずっと疑問に思ってた答えに唖然とする。
何その目印。教えてよ!!


