「…っ!!?」
「…まあ、さっきよりは熱下がったかな」
近い!!近いんですけどー!!!!
どうやら、あたしの熱を測ってくれていたらしくて恭平のおでことおでこがくっついていた状態。
ち、近いっ!ほら!恭平の長い睫毛が数えられそうってあたし気持ちワルっ!!
1人でアタフタしていると、すっと恭平が離れる。
き、昨日から意識した途端…、心臓に悪い言動ばっかりだ…。
幼なじみって厄介!
「どう、帰れる?」
「…うん、帰れる!」
心配そうに顔を覗き込んできた恭平に頷く。
……ん?ちょっと待ってよ、…帰れる?って何?
「恭平、今何時!?」
「とっくに全授業が終わって今放課後ですが。」
「う、そ、だ、☆」
え、まさかの3時限目からあたし爆睡してたの!?
小学校からほぼほぼ皆勤賞だったあたしにしては珍しすぎて開いた口が塞がる気配がないんですけど。
「とりあえず、歩けるか?」
「う、うん…」
衝撃をなんとか抑えて、ベットから足を降ろして立…とうとはしたんだけど、
寝起き&体調不良のダブルパンチで案の定力入んなくてふらついたよね☆
「…やっぱ無理か、乗れ。」
「乗れ?え、どこに?」
「背中」
目の前に座ってあたしに背を向けてくる幼なじみの通訳をください。
「む、無理だから!!!」
お姫様抱っこされたのに今度はおんぶされろと!!?
なかなかのハードスケジュールだな!!!


