「…あ、おはようございますー!」
後ろから可愛らしい通る声が聞こえて振り向くと、案の定華ちゃんがいた。
ペコリ、と頭をさげる華ちゃんに癒される。
ああ、今日も可愛いですね…、天使か!
「おはよ〜!」
「舞香ちゃん!おはようっ!」
手を小さく振って近づいてくる華ちゃん。
ひいいい!可愛い!可愛い!!好き!!!
あたしの隣にある自分の席へ座ると、ふにゃっと笑った。
破壊力が抜群すぎて舞香さんのハートは砕けました!!!さすがだね!!
「あ、恭平くん、これっ…!前言ってた、TraceのCDです!」
なんて思ってたら、華ちゃんがバックからゴソゴソと漁ってCDを恭平に差し出す。
「え、まじで!?これ幻の曲じゃん…!」
「そうなんです!華も手に入れるのちょっと苦労したんですけど、すごく素敵な曲なんで聞いてくださいっ!」
興奮して喋る華ちゃんと恭平に、また2人の世界を感じる…。
なんだ、このアウェイ感…!
あたし、Traceのことよく知らないし、何話していいかわかんないよね!!


