好きなもんは好き。










「あ、おはよう〜!」




「おはよ、舞香ちゃん!」





学校について、廊下を歩きながら朝練終わりの友達とすれ違いざまに挨拶をしあう。







みんな、爽やかだなぁ〜、と思いながら教室のドアに手をかけて開くと、ザワザワした空間が広がる。







うん、あたしのクラスはこうじゃなくちゃ!








何人かと挨拶しながら、窓際の席へ向かう途中、









「舞香、今日親が出かけるから舞香ん家でご飯食べることになったから。」








幼なじみが現れた!さあ、勇者舞香はどうする!?







「りょ、りょりょ了解です!!」







噛みながら答える以外の選択肢をどうして持ち合わせていないんだあたしは…。







窓を背に向けて目の前に立つ恭平の顔を直視できなくて思わず顔を逸らす。







「なに、なんかあったの?」






大アリでしたよ!!







顔を覗き込もうとする恭平から逃げるように、あとずさった。








「ナンデモナイデス!」







「明らかに不自然。」






「なんで!!!??」









だってどうしても意識しちゃうじゃん!








少しムッとしたような顔で疑いの眼差しを向けてくる恭平に、アハハ…と、乾いた笑顔を零す。










普通に話すなんて…、難しすぎるだろー!!!!