好きなもんは好き。







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「おお…すごい雨…。」







図書室の窓から土砂降りの雨を眺める。







久しぶりにこんな雨見たかも…、時期的に台風かな?









これは放課後の屋外の部活は無しかな…。









なんて思いながら、本の整理をしていく。








そう、今日の昼休みは久しぶりの図書当番なんです!








いつもはカウンターだけど、たまには一ノ瀬くんと交換しよ!ってあたしの提案により、今回はあたしが本の整頓とか整理とかしてるのだ☆








『舞香がいつだってどんな時だって、そばにいてほしい人って誰?』








それもこれも、カウンターみたいに止まってると昨日の紫乃の言葉が頭の中を駆け巡っちゃうからなんだけどね!









頭の中に繰り返すのは、紫乃のその言葉と、今日も楽しそうに2人で話してた恭平と華ちゃんの姿。










もう、モヤモヤモヤモヤする!!









それが原因不明ってところが余計に!!








そして図書の当番をすっかり忘れていて、ついさっきまで華ちゃんとお弁当食べれる!って思ってた分のショックもある!!









一ノ瀬くんが迎えに来なかったら確実にすっぽかしてたよね。








「はぁ…」







「なに〜、舞香ちゃん悩み事?」








「あ、先生!?いつからそこに!?」







「うん?3秒前くらい」







小さくため息をついてしまったらしくて、近くにいた司書の先生に顔を覗き込まれる。








た、ため息を聞かれるとは思ってなかった…!








「で、どうしたの?」







「あ、いや、なんか最近自分がよく分からなくて…、別に何かあったわけじゃないのにモヤモヤしちゃって。」







「あー、分かる分かる。頭では分かってるのに心が追いつかないってヤツね!」






「心…?」





「心の感情なんて頭で思ってもコントロールなんて出来ないんだよね、その矛盾で悩むことってよくあるわよ。」






うんうんと頷きながらそう言う先生の言葉に、なるほど、と思う。







…心と頭の矛盾ってことかな?









「なんか、若干ぼやけてたものがクリアに見えた気がします!ありがとうございます!」







「え?あ、ならよかったけど…、あんまり1人で悩みこんじゃダメよ?」







先生の言葉に「気をつけます」と言って、頭を下げた。







うん、なんかほんの少しだけスッキリしたかも!