好きなもんは好き。









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結局、次の日は特に何もないクラス行動の後、学校へバスで帰って、普通の平穏な学校生活に戻った。







とりあえず宿泊学習という大きな行事が終わって、残るは!夏!休!み!!







だけど、そんな夏休み目前であたしを待ち構えていたのは、席替え☆







いや、すごい今頃って感じだけどね!!!?







西野先生曰く、『夏休み明けて、席変わってたら新鮮な気分ですよねっ』らしい。







うん、まあ、西野先生が言うなら仕方ないよね〜。






ごめん、あたし西野先生美人で綺麗だから好きなんだ、贔屓だよごめんね!!!






あ、でも席替えって重大なことに気付いた!!!







「この席とお別れじゃないか〜!!」








如月と小篠という関係で、紫乃と前後のこの席も!








櫻田の恭平くんと隣のこの席も!








え…、それはちょっと寂しいな…。









「舞香、この席じゃ無くなるのがそんなに寂しいの?」






「当たり前でしょ!紫乃の後ろの席でもなくなっちゃうんだよ!?恭平の隣の席でもなくなるし!!」






「…それって恭平くんの隣じゃ無くなるのが寂しいの?」







「えっ………。」








少し、視線を下にずらして、ボソッと呟く紫乃に、戸惑う。






えっ、なんでそんな質問するの??






…、あ。






「紫乃!!あたし紫乃と別れるの寂しいよ!!紫乃大好きだからね!!」







ツンデレだからね!!紫乃も寂しいんだよね!!







なんか「別に私が言ってほしかったみたいになってるけど求めてなかったからね?」って聞こえる声は華麗にスルーするね☆