「好きなんじゃない?」
「ぶっ!!!!」
「やめて、かかるから。」
いや、あたしがペットボトル飲んでるタイミング見計らったかのように言うのやめてほしいんだけど…。
これ前にもあったよね、デジャヴだよね。デジャヴ多すぎるよね。
無事に恭平のおかげで、バスの時間に間に合ったあたしは、野宿を回避し、ホテルにとまることができた。
ううう、本当に良かった!!!良かったよう!!!
ホテルは2人部屋だから、入浴も夕食も終わってあとは寝るだけの今は紫乃と2人っきり。
とりあえず迷ったことと、その後恭平がかっこよくみえたのはなんで?って報告したら帰ってきた返答が、あれ。
「なんでそうなるの!!!??」
「いや、普通に考えてそうでしょ。誰かがかっこよく見えるんなら恋だよ。」
冷静にそういう紫乃に、首を傾げる。
…かっこよく見えるのが恋なの?
「そしたら、あたし、一ノ瀬くんもかっこいいって思うし、何気に町田くんも爽やかでイケメンだと思うよ?」
いや、何気にってあたし失礼だな、コラ。
でも、確かにあたし結構かっこいいって思う人多いよ?


