好きなもんは好き。








もう本当に、申し訳なさに小さくなってくと恭平が頭を、ぽんぽんと撫でてくれる。







…、また、子供扱い?







さすがにもう子供じゃない!って言い返そうと顔を上げたのもつかの間、








「見つかって良かった」







って微笑んだ恭平になにも言えなくなる。









「…恭平、ありがとう。」









いつもは言わないけど、今くらい感謝しとこう。








照れくさいから目は見れなかったけどね!!!!








「ん。ほら、如月たち待ってるから行くぞ。」








素直にお礼すると、嬉しそうに笑って、あたしの腕を引いて走り出す。








「ちょ、ちょっと待ってよ!!!?」







速い!!速いから!!!足の長さの違い考えて!!








なんて思って前を走る恭平の背中を見る。







…なんで。






なんで、恭平の背中がこんなにカッコよく見えるの…?