「おっ前ら、速えよ!!女子だろ!!」
「お前らこそ男子だろ走れよ!!!」
やっと来たトリプル田トリオの文句にすかさず言い返す。
遅かった割に息切れ一つしてないってなんだ!走れ!!!
「移動時間には少し余裕めにとってあるんだからそんなに急がなくてもいいけどね。」
「紫乃〜、そうだけどさ、どうせならたくさん廻りたいもん!」
そう言い切ったあたしに、まあそれもそうね、と微笑んだ紫乃を誰か写真撮って!!
今の微笑み本当美しかったから!!ねえ!!お願い!!!
「変態は静かにしてて。」
「なんでばれたあああああああ!?」
「口に出てた。」
…ねえ、あたしこの癖とはもう一生付き合っていく方向でいいのかな?
「紫乃、次の目的地はどこだっけ?」
「次は佐奈が行きたいって言ってたお寺よ。」
「ほんと!?やった!」
呆然としてるあたしの横で佐奈ちゃんと紫乃が、今後のルートを確認し出す。
「おい、行くぞ変態」
「黙れ、恭平!!」
変態まで共通の認識にさせるかぁぁあああああああ!!


