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「夏だー!!!!」
「うっるさいな、静かにして?」
叫ぶあたしに冷たい言葉をかけてくる紫乃の言葉はどう受け止めたらいい?
んふふ、もうなんか諦めてきたよね。
「舞香、速いよ!男子軍来てないよ!?」
「えっ…なにあいつら…こんくらいも追いつけないとかないだろ……」
後ろを振り返って、ハッとしたように言う佐奈ちゃんに、ガチで引いた声を出す。
トリプル田トリオよ…遅いわ……、遅すぎる!!
そう、何を隠そう本日は、例の修学旅行のような宿泊学習なのです!!
テストも無事に終わって、残るはこの旅行と夏休みだけだもんね!っていう最高の状態。
テストの結果は、史上最高点だったため、そんなに順位も悪くなくて、あの恭平に『よく頑張ったな』と改めて言われました。
あ、ちなみに数学の先生は、『どうした小篠、具合悪いのか?』って言ってきました☆
まだ定期テスト2回目なのにどんな風にあたしは見られてるんだ、って話だよね。
いい点とって、具合悪いのか?ってなかなか言われないよね。普通逆だよね。
でも終わったもんは一安心ってことで!
この旅行を楽しむぞー!!!
…の前に、トリプル田トリオが来ないと次の目的地に行けない件について誰か討議しよ!


