え、このタイミングで肘置き?肘置きなの?
史上最高点のお礼なのでしょうか。肘置きなんかでいいなら何なりと!!!!
なんて思いながら頭を差し出すと、
予想とは反して、ぽんぽんという静かな振動が伝わってくる。
…いや、…は?
「頑張ったから、ご褒美。」
「犬かあたしは。」
…ちょっとドキッとしたじゃないか!!!
頭撫でられるってなかなかないから少しニヤけたのに、ご褒美ってなんだご褒美って!
犬か!子供か!!
あたしのドキッを返せ!!!
「…どうせあたしだけがドキドキしてるんですよー、だ」
誰にも聞こえないようにボソッと呟く。
いや、別にお互いに恋愛感情があるなんて思ってないし期待してるわけじゃないけど…。
なんか、悔しいじゃん…?


