「えー!?一ノ瀬くん甘いもの好きなんだ、意外。」
「ふは、どういう意味だよそれ。男だって案外苺とか好きだよ?」
「いや、だって一ノ瀬くん大人っぽいからコーヒーとかのイメージ!」
「そうかな、まあコーヒーも飲めるけどね。」
お言葉に甘えて一ノ瀬くんに送ってもらいながら他愛ない話をする。
一ノ瀬くんが甘党だとか、コーヒーはブラックでも飲めるとかちなみにあたしはコーヒー自体飲めないよ、とか。
「あ、ここあたしん家!本当にありがとね!!」
そんな話をしてると、学校から比較的に近いあたしの家にはすぐに着いた。
近いって言っても時間的には20分くらいかかるけど…!
一ノ瀬くんに頭を下げて感謝をすると、クスッと笑われる。
「本当に大丈夫だから気にしないで。じゃあ小篠さんまた明日ね。」
「うん!!!また明日!」
天使や…!今日何回目かわからないけど一ノ瀬くんに天使の羽根が見える…!!
なんて感動しながら、一ノ瀬くんに手を振ったタイミングで隣の家からガチャ、と誰かが出てくる音がした。


