── ジリリリリリリリリリ !







おい、お前、早く起きろ!!とでも言うように目覚まし時計のけたたましい音が耳元で鳴る。









「んぅ…」






待って。わかってる。あと5分待って。







目覚まし時計のボタンを乱暴に押して音を止める。









小篠舞香。今日から高校1年生。





特徴は朝が弱い。ていうか、早起きが苦手。







起きなきゃいけないとは思うんだけどね、睡魔が言うこときかないの。





睡魔と学校を毎日天秤にかけてるんだけど、これがどうしてかいっつも睡魔が勝ちそうになっちゃうんだよね…。





ああ、布団のこのぬくぬくの誘惑…、幸せ。出たくない。