綺羅sied
ふぁ~眠ーい…。
「なんで朝早くから委員会あるんだよ~」
グチグチ言いながら歩いてると…

スパーン!
「ん?」
何の音かな?
スパーン!
また聞こえた!
音のする方には弓道場がある。
スパーン!
誰かいるのかな?
覗いてみると、そこには同じクラスの新藤流佳くんがいた。
流佳くんって弓道部だったんだ!
スパーン!
うわ~!すごい!思わず見惚れてたら
流佳くんがいきなりこっちを見た。
あっ、やばい!目が合っちゃった…!
思わずしゃがみこんだ。
ガラガラと窓が開いた。
「そこで何やってんの黒主?」
「あ、新藤くん!おはよう!」
「おはよう。で、何してたの?」
「えーっと委員会があって歩いてたらスパーンって音が聞こえてきたから何かな〜って思って来たら新藤くんがいたみたいな…?」
「俺に聞かれてもわかんないよ。」
新藤くんが笑いながら言った。
わっ!新藤くんが笑ったの初めて見た!
カッコイイなぁ~!って、何思ってんだか(笑)
「おーい!黒主〜?大丈夫か?」
「へっ?あ、大丈夫だよ!ちょっと考え事してて!」
「変な奴だな。」
ガーン!新藤くんに変な奴って思われた…。
「そういえば黒主委員会はいいのか?」
ん?委員会?…!?
「あー!!やばい!委員会忘れてた!
教えてくれてありがと!またね!」
やばいやばい!遅刻だよー!
急いで校舎に戻り階段を駆け上がった。
ガラっと教室のドアを開けた。
「ハァハァ…すいません!遅刻しました〜」
息を切らしながら言うと委員長が腕を組みながら言った。
風紀の委員長は幼なじみの吉沢空だ。
「綺羅遅い!10分も遅刻してるぞ!副委員長なんだから少しはしっかりしろよ」
「はい…ごめんなさい。」
トホホ〜みんなの前で怒られちゃったよ…。
あたしは、一応風紀の副委員長なのだ。
あたしだって別にやりたくてやってるんじゃないのに〜!
そう思いながら席についた。
窓側の席からは、さっきまで居た弓道場が見えた。
まだ新藤くんいるかな?
そんな事を思いながら窓の外を見ていた。
「よし!じゃあ、これから校門に行って服装チェックと挨拶運動するぞー」と空が言った。
どうやらあたしが、外を見ている間に委員会は終わったみたいだ。
てか、挨拶運動って面倒いし嫌なんだけど…。サボろ…。
グイッ!ワッ!?
「ほら、綺羅も行くぞ!」
ぼっーとしてたら空に腕を引っぱられた。
「ちょ、空!行くから手放してよ。」
「嘘つけ、お前どうせ面倒臭いからってサボろうとか考えてんだろ?」
アハハ…。考えてる事バレてるし…。
「」