「お前、気に入った」

桂の真っ直ぐな瞳が私を捕まえ、

フッと不適な笑みを浮かべる・・・

「お前、気に入ったから俺様の家来にしてやる。
喜べ」

ふざけるのも、いい加減にしてよ・・・・

パチンッッ!

言葉よりも体が先に動いた。
桂の頬を叩いた音が廊下一面に広がる。

「なっ、何すんだよ!?」
桂が、叩かれた頬を涙目になりながら両手で擦っている。

「ふざけないで!!
私は、誰の物でもないし、大一私は、あなたの家来になんかならないんだから!!」


ここから、愛理と桂の二人の物語が始まったんだ・・・