「ご…ゴメン。私、遠くからだったり暗かったりで、よく見えてなくて…。勝手に決めつけてゴメンなさい」 「…別に」 「私、楠本君が女の子とキスしてたから…浮気したんだって思って…」 そういえば、あの時の声、ちょっと違ってたような。 『うん。俺は美羽の事、好きだよ?』 よく考えれば、あの楠本柊君が、こんな声を出す訳がない…。 いや、失礼だけど、本当に。