「はよ」


「冷たいなー。何だ?今日も女の子の群れが煩かったって訳か?」


あぁと頷く楠本君。



あの顔で女嫌いだなんて、もったいないなぁ…。


楠本君を見つめていると、頭に痛みが走った。


「いでっ…」


「そんなに見つめないのっ!!そんなに好きなら告白してきなさいっ」


そんなぁ…。無理に決まってる…。

私なんかが告白しても、OKもらえる筈がない。