「夏休みに……楠本君が、女の子と歩いてるの見かけた。公開キスもしてた。女の子と電話もしてた…」 「は?俺が?ありえねぇ」 いつもよりよく喋る楠本君。 怒ってるのかな…。怒ったらよく喋るみたい…。 「でもっ!!間違いなくそうだよ?!だって、女の子、楠本君っ!って言ってた」 すると、しばらく考え込んだ後、あぁと呟いた。 「やっぱり!やっぱり、女の事居たんでしょ?!」 「それ、俺じゃねぇし」 え?楠本君じゃない?どういう事よ…。 だって、楠本君っ!って呼んでたし…。え?え?