それを紛らわすために、どうでもいい話をたくさん楠本君に話しかける。 だけど、余計に心臓が早くなる。 ダメだ…。楠本君と話してたら心臓持たない…。 「私、瑞穂のとこ、行ってくるー!!!」 走って逃げてしまう!!! これが一番だーー。 「みーずーほー!おっはよー」 「うわっ!何、朝からそのテンション」 「いやーヤバいのさ」 私は、瑞穂の手を自分の胸に当てた。 「うわっ、心臓早っ!!」