キィィ---と古びた音を立てて、開いた扉。


今日は風が強い。


「あのさ…楠本君…。好きです!付き合ってくださいっ」


中々返事が返ってこない。

やっぱり、私なんかはダメなのかな…。


そう思っていると、目の前で低い声がした。

「…いいよ」


え……???

「付き合ってくれるの…?」


「…あぁ」


嘘だ。楠本君と付き合えるなんて!!!