で…

いきなりのこの不穏は何なのよ…?!



片思いなんだよ?

二人っきりなんだよ?

密・室なんだよ?




あたしはちがう意味で胸がドキドキした。




「市…「はいぃっ‼︎」



名前を呼ばれた瞬間背筋をピンと伸ばす。

あたしは素早く返事を返した。




「そこ…座って」




指差されたのは生徒の目の前のパイプ椅子。



別に変わったところは無いんだけど…










普通に座れば膝が当たってしまうかもしれない距離…




「ほら…早く…」




先生が吐息混じりにふぅっと呟くように言う。





さらに私の胸が高鳴った。