*不機嫌な王子様*




「うん、住む世界が違う」



本当にそんな人もいるんだって思った。



「……でもね、話はまだまだこれからだよ!」



「え、まだあるの?もう、充分王子様ってことはわかったけど」



そして、私は苦笑いした。


 
「まだ全部言ってないから!何と、王子様のファンクラブがあるらしいよ。
2、3年のお姉様方の人気がすごいんだって!」



「ファンクラブまであるんだー」



「王子様、かなりかっこいいんだって。茶色の無造作な髪に、整った顔。
モデルにスカウトされたことあるらしいよ?」



たぶん全部話し終わった紗々ちゃんは、かなり興奮しているみたい。



「す、すごいね、完璧な本物の王子様だね!」