*不機嫌な王子様*



そう考えると、胸の辺りがじわっと暖かくなった。



「きっと、そうだよ!」



「そっか。何だか嬉しいな~」



「ふふっ。まさか、舞華が恋するなんて!」



自分でもびっくりしている。何せ16年生きてきて初めて恋をしたのだから。


目を閉じれば、朝の出来事が頭の中に浮かんでくる。



高くなく低すぎない優しい声。綺麗に整っている髪。男の人にしては、少し白い肌。長い睫毛。


優しく手当てしてくれる姿。笑った顔がお日様みたいに暖かくて優しかった。



一目で恋に落ちてしまったのかもしれない。



……運命だって、思っていいですか?