*不機嫌な王子様*




「……だ、だって他にいい方法ないでしょ?」



「そうだけど……それは、無理じゃない?1000人くらいの中から1人を探すなんて。
他に可能そうな方法を考えよ?」



私の為に必死に紗々ちゃんは、考えてくれる。胸がジーンと暖かくなった気がする。



「……紗々ちゃん」



「なーに?」



少し涙目な私を見て、おかしそうに笑っている。



「舞華も、もっと可能そうな方法考えてよ?」



「うん、わかった!」



「うーん、もうさ先生に全校生徒の名簿とか見せてもらえないかな?」



紗々ちゃんは、ぼそっと呟いた。



「あーでも難しそう……。あのさ、一クラスごと教室に行ってみるとかは?」