*不機嫌な王子様*




「そうなの?」



「うん。たぶんね」



「えー。そんな……」



ブランド物のハンカチを手当てに使ってたなんて。私に、そんな価値ないし。



「すごくいい人じゃん!」



「そ、だね……。ハンカチ返さないといけないね」



「でも、初めて会ったんでしょ?もう11月なのに、一回も会ったことないなら、難しいんじゃない?」



「そうだよね……どうしたらいいのかな?」



私と紗々ちゃんは、2人してうーんと唸ってる。



「探すとか?」



「……舞華。それは、無理でしょ!まず、どこを探すの?」



「全校集会とかの時に、周りを見まくって!」



そう言った私の顔を紗々ちゃんは、バカにしたような呆れたように見てくる。