*不機嫌な王子様*




「でも、タイミングないのにどう聞くの?」



「うーん……」



紗々ちゃんは、頬杖をついて考えてる。



「また、会いたいな……」



「……あっ。ハンカチよ、ハンカチ!」



「ハンカチ?」



ハンカチがどうかしたのかな?



「そう、ハンカチ!手当てしてもらったんでしょ?」



「うん。だから、血で汚れたけどね」



「ハンカチ返すことを口実に、聞けばよかったのに」



「そうだね……。あーもうバカだ、私!」



自分にイラついた。せっかくのチャンスだったのに。



「そのハンカチ、高そう!ブランド物じゃない?」



青と黒のチェックのハンカチをじぃーと紗々ちゃんは、見ている。