*不機嫌な王子様*




「……それでね、もう本当に王子様みたいだったの!」



私は、ある程度朝のことを話した。



「えー!なにそれ、すごいね~!」



紗々ちゃんは、頬に手を当ててる。私の話したことを想像してるみたい。



「でも、すごい派手に転んだから恥ずかしい。めっちゃ笑われちゃったし……」



「それは、しょーがないよ!
でも、『王子様いないかな』って言った次の日に、王子様に出逢うなんてね……」



「たしかに。でも、私のせいで遅刻になっただろうな……」



あの人には、悪いことをしてしまったな。



「いいんじゃない?その人、気にしてなさそうなんでしょー?」



「うん。でも、あー……。何だか複雑なんだよ」