*不機嫌な王子様*



「大丈夫?しみて痛いよね……」



「いえ、だいじょうぶです」



私の返事を聞いて、その人はズボンのポケットをごそごそ探った。

中からハンカチが出てきた。


そのハンカチを手当してくれた膝にまいてくれた。



「ハンカチ汚れちゃいますよ!」



「そんなことは、気にしないで」



「で、でも……」



「いーから!あと、手も出して」



そして、私の手をとった。



「手からも血が出ちゃってるね……」



「こんなの、平気ですよ」



「ダメだよ」



そう言うと、ごそごそとカバンの中から何かを取り出した。

そして、絆創膏を貼ってくれた。