*不機嫌な王子様*



地面に着く足に違和感を感じた。ローファーが脱げていた。



「あれー、ないな……」



脱げたローファーを探そうと周りを見渡すけれど、見当たらない。

膝が痛くて顔を歪めた。無意識にため息をついた。



「……捜し物は、これ?」



後ろから声が聞こえて、私はパッと振り返った。


茶髪の無造作な髪に、180cmくらいのスタイルのいい人が私を見ていた。

右手にローファーを持って……。



「……え。あ、ありがとうございます!」



「それにしても派手に転けたね」



その人は、私の隣に来てしゃがんだ。私は、ちらっと顔を見た。


色白で睫毛が長く整っている顔は、綺麗でかっこいい。

何だか夢に出てきた人に、雰囲気とかが似ている。