*不機嫌な王子様*



* * *


私は、ぱちっと目を開けた。さっきまでの景色と違って、白い天井が見える。



「な~んだ、夢だったんだ……」



何だか切なくてリアリティーの溢れてた夢だった。現実と区別できないくらい……。

目が覚めた今でも、切なくて胸がぎゅっと締め付けられた。



「あ!やばい、学校ー!!」



ぱっと時計を見ると、8時だった。家から学校まで25分かかる。

私は、パジャマを脱いで制服に着替えた。



そして、二階の自分の部屋から出て玄関に向かった。


ローファーをさっと履いて急いで家を出た。



「ふ~」



目を閉じて大きく深呼吸をして、走る準備をした。息を吐いて、目を開けて走り出した。