たいちゃんが自分の部屋に行ってから少し経ち、私も自分の部屋へ向かうことにした。


私の部屋と弟の部屋は隣で、壁が薄いのか、声はまるぎこえだ。



私が部屋でくつろいでいると、



「はぁ。夢乃にあれだけ年賀状いらないって言ったのに…。」



という弟の独り言が聞こえてきた。


たぶん動揺しすぎて壁が薄いこと忘れてるんだなぁ。



「あぁ、もう!遥にバレるなんて最悪だ!!」



私は面白いから黙って盗み聞きしておくことにした。