僕の名前は佐伯紘斗。呼吸器内科医のドクターだ。

いつもは外来と回診だけなんだけど、今日は救急患者も診ている。

「先生!救急の患者さん来ます!」

「分かりました。すぐ行きます。」

そして救急搬送入口に行くとサイレンが聞こえてきて、目の前に救急車が停まった。

「関根春さん17歳、体育の授業中に喘息発作で倒れ、意識不明です。」

「サチュレーションは?」

「87です。」

「分かりました。急いで処置室運んで!」