「大丈夫?少しは苦しくなくなった?」

声のする方を見ると、すごくかっこいいお医者さんがいた。

「まだ少し息苦しいです。」

「そっかー。ちょっと手出してくれる?ごめんね。」

すると先生は指に洗濯バサミみたいな挟む機械をつけて、何か測りはじめた。

「……93か。苦しいな。まだその酸素マスク外しちゃだめだよ。」

「はい。」

「じゃあ胸の音聞くから少し服めくってくれる?」

服をめくるとその間から聴診器が入ってきた。

「はい、吸ってー、吐いてー…」