18回目の夏


真夏の太陽。

鳴り響く蝉の声。


えー、あたし
神谷乃々は死ぬのでしょうか。


ー…もう限界。 暑すぎる。

手の中にある天然水のペットボトル。
中身は空だ。


学校に着くまでの地獄。
校門が見えてきて、がんばれあたし
と自分に言い聞かせる。


ヒヤッ


突然、首元に冷たいものがあたった。


振り返ると
あたしの親友、篠原 紗羅がいた。

冷たいのは、キンキンに冷えた
スポーツドリンクだった。

『紗羅ぁぁぁぁぁ!!!!
おはよーーーーーー!!!!!』


あたしは紗羅に抱きつく。

「はいはい、おはよー。
乃々ー暑いから離れてねー」

冷静に相槌を打つ紗羅。


『紗羅っ!それもらっていい!?』

それ、とはスポーツドリンクのことだ。

「いいよ。
てか、乃々のために買ったんだし」


『〜〜〜〜っ!!!!!』

あたしはその言葉が嬉しすぎて
また紗羅に抱きつく。