カタオモイ。


「…美玲っ!みーれーいー!!美玲ってばっ!!!」


はッ!!

いつのまにかぼーっとしてた。

結李の言葉で目が完全に覚めた。


「ごめん…ぼーっとしてた。何?」

「お前本当に大丈夫なのか?」

「何が?」

「えっだから…話かけられるの?」

「あたしは話しかけるつもりない…。」

「えっ。なん…」


話してる途中、向こうのほうから結李のお姉ちゃんが来た。

たぶん結李は『えっ。なんで?』って聞きたかったに違いないけど…


「ゆぅーちゃぁ~ん!!!」


そんな考えにかまわず、結李のお姉ちゃんがこっちまで来た。


「そういえば、そろそろ美玲ちゃんは帰らないといけない時間だよねぇ~。」


結李のお姉ちゃんは問いだした。

この祭りは9時に終わる。

あたしは8時30分に帰って来い。と母さんに言われた。


「そうです。また…お願いします。」


帰りも結李のお姉ちゃんの車だった。


「おぉ~!いいってことよぉ~!」


あたしは笑って返した。