カタオモイ。


次の日の朝―――


7時45分。


!!?

ヤバい!!

遅刻!!!

寝坊だぁ~!!




「母さん!おはよう!!寝坊した!行ってきます!」

「は~い。ってえっ?!どこに行くの?!」

「えっ?学校…」

「あんた肺炎じゃん!何言ってるの?!」

「あっ」


あっ。

そうだった…。

やっぱ行っちゃいけなかったんだ…。


「あんたとりあえず寝てなさい」

「わかった」

「日中、大丈夫だったらピアノ弾きなさいよ」

「はっ??!なんで?」

「ほら。発表会も近いんだから!絶対弾きなさいね!!」

「はっ?無理だからぁー」


って言ったのに…

母はさっさと仕事に行ってしまった。