カタオモイ。


「おぉ!!?」

「どうした?」


郁斗はいきなり声を上げた。



「かっこいいー。いいなー」

「でしょー!かっこよかったから買ったー♪」

「俺のは?」

「いやぁー。なんかこのキーホルダーみて、なんか郁斗っぽいって思ったから。てか、なんとなく」

「めっちゃ手抜きやん!」


なぜか関西弁を話す郁斗。

ダメだってー!!

関西弁は特別大好きなあたしにその言葉を使っちゃったら…

スイッチ入っちゃうじゃん!

好きな関西弁も郁斗が使うとさらに大好きになる。


「別に手抜きじゃないしー!」

「だってこれ絶対手抜きやん!」

「手抜きじゃありませんー!ちゃんと選びましたー!」


それから“手抜きだ”“手抜きじゃない”って言葉続いていった。