カタオモイ。


バタバタバタバタ―――



「よいしょっと」


ガララッ―――


「うぃーっす!」

「こんばんわぁ!!」


あぁきた…

このまぶしい笑顔はあたしの心をノックアウトさせてしまう。


「あっ!これ…ナガシマのお土産」


あたしは郁斗にお土産を渡した。

陸哉の分も。


「あざぁ~っす!これなに?」

「さぁ?なんでしょう?」


にやりと笑うあたし。

でも、郁斗は何回も“何?”って聞いてくる…

あたしは郁斗に弱いから…


「開けてみればいいじゃん!」

「そっか!」


郁斗が『そっか!』って言葉とともにこちらを見てきた。


「どっちを開ければいい?」

「ははは!どっちでもいいんじゃない?」

「なんだよー」


郁斗は両手にお土産を持ってなぜか袋を振ってる。


ちりんっ♪ちりん♪